多摩けいざい

統計レポート

多摩地域の消費動向について

2018年7月25日

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 続いて、支出額の時系列での変化を見てみましょう。図表 2は、2004年及び2014年の多摩地域における1世帯あたりの主な品目別支出額を表しています。食料品では、米や魚介類で支出額が減少している一方で、パン、肉類、菓子類、外食への支出額は増加しています。またその他の項目では、教養娯楽やこづかいなどの支出額が減少する一方、携帯電話通信料、直接税・社会保険料などの項目は増加しており、10年前と比較して支出額の構成が変化していることがわかります。

 この背景としては、ライフスタイルの変化や社会の高齢化、スマートフォンの普及などが関係していると推察されます。

図表 2 多摩地域の平均的な家計(2人以上勤労者世帯)の主な品目別支出額(2004年→2014年)

(備考)総務省「全国消費実態調査」より

増え続けるインターネット消費


 次に、消費の中でも特にインターネット上での消費に焦点を当てていきます。図表 3は、関東地方における2人以上勤労者世帯のインターネット購入額と、購入世帯割合を表しています。インターネットで商品・サービスを購入している世帯の割合は、年々増加傾向にあります。直近では半数以上の世帯でインターネットでの購入を行っており、平均購入額(非購入世帯も含む。)は、2017年12月に一時的に2万円を超えました。また、インターネット購入額について世帯主の年齢別に見ると、60歳以上では購入額が減少するものの、60歳未満では世代による差がそれほど見られません(図表 4)。インターネットでの購入に抵抗がない世代の増加や、技術革新による更なるサービスの向上によって、インターネットでの消費は今後伸び続けていくものと想定されます。

図表 3 2人以上勤労者世帯の1か月あたりのインターネット購入額・購入世帯割合(関東地方)

(備考)総務省「家計消費状況調査」より

図表 4 2人以上勤労者世帯の1か月あたりのインターネット購入額(関東地方、2018年4月)

(備考)総務省「家計消費状況調査」より

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