多摩けいざい

お客さま景気動向インタビュー

株式会社エクシード

代表取締役 髙橋正典たかはしまさのり

2021年10月25日

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 国分寺市でソフトウェア開発を行う株式会社エクシードは、「三多摩地区地域密着型IT企業」を経営理念に掲げ、地域とともに発展を重ねて今年で創立30周年を迎えた。独自性のある製品の開発や、顧客のニーズに合わせたシステムの提供から保守までの一貫したサポートを強みに、変化の激しい時代に立ち向かっている。

代表取締役 髙橋正典氏

直近の経営動向はいかがでしょうか?


 当社はプロジェクト管理を行うクラウドサービス「Wa-算わさん」を中心とした、自社アプリケーションの開発や受託開発を行っています。元々この業界は、仕事の2次請けや3次請けで成り立っている部分が大きかったのですが、プライバシーマーク制度やセキュリティの問題によって、10年程前からそれらを禁止する動きが起こりました。外部委託に頼っていた当社もその影響を受け、ピーク時に比べ売上が半減しました。この出来事をきっかけに2014年頃から、自社の社員だけで業務を運営するための体制を構築しはじめました。全てを社内で担うには、仕事量の平準化や、繁閑差の調整が必要です。中途採用をしたり受注量を調整したりと、体制が整うまでには数年かかりましたが、結果として近年は経営が安定し、今期については非常にいい決算を迎えられそうです。

 また、私たちの仕事は開発だけではなく、保守やサポートも重要です。先が見えにくい状況ですが、時代の変化を捉えてお客様の要望を見誤らないようにサービスを提供していきたいです。

 新型コロナウイルスの流行以降は、リモート勤務を本格的に取り入れました。業種柄、そういったやり方には慣れていたつもりでしたが、実際にやってみると、会議で相手の表情が見えず、反応がわからないなどの不安もあります。まだ手探りの状態ではありますが、今年の新入社員については、入社してから現在まで基本的にリモートで勤務するなど、新しい働き方を模索しています。

人材採用と育成について教えてください。


 コロナ以前の新卒採用では、私自身が地方へ出向き、地方出身の学生も積極的に採用していました。当社の社員は、私以外の34名は全てエンジニアですが、採用時には専門知識がなく入社後に一から学ぶ者も多くいます。そのための研修体制も整え、エンジニアの資格を3年以内に取得することを目標としています。

今後の事業展開について教えてください。


 当社は以前から、国分寺市商工会でのネットワークづくりや、そこから生まれた他社とのタイアップなど、地域の事業者とのつながりを大切にしてきました。また、8年程前に国分寺ICTコミュニティという団体を立ち上げ、商工会のIT関係のサポートや、市民に向けたプログラミング親子教室を行うなど、地域に貢献する活動を続けてきました。今後も地域密着型IT企業として、ITサービスの潜在的な需要を抱える企業を発掘し、三多摩地区における更なる業務の拡大を目指していきたいです。

「Wa-算」で提供している就業管理サービスのシステムイメージ

(インタビュー日時: 2021年9月14日)

会社概要

株式会社エクシード
代表取締役: 髙橋 正典
本社所在地: 東京都国分寺市本町3-8-12 エクシードビル4F
業種: 情報通信業

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