多摩けいざい

特集 多摩のうごきを知る

ブリヂストン イノベーション パークに迫る

2021年1月25日

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 今回は、株式会社ブリヂストンのブリヂストン イノベーション パークについて特集する。ブリヂストンでは、新たなイノベーションの拠点として小平市にある開発・生産拠点の再構築を進めている。同社の技術イノベーションを支える、非常に重要な研究開発拠点。その秘密に迫っていく。

ブリヂストン イノベーション パークの概要


 世界有数のタイヤメーカーであるブリヂストンが更なる進化に向けて動き出している。その中心的な拠点となるのが、東京都小平市にある旧東京工場を再構築したBridgestone Innovation Park(ブリヂストン イノベーション パーク)だ。同拠点は、「イノベーションを通じて新たな価値を創造するグローバル拠点」をコンセプトとしており、社外パートナーとともに継続的にイノベーションを起こし、社会課題の解決に向けた新たなビジネスを展開することを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。同社のイノベーション拠点は、ここ東京・小平を含め、世界で3つだけであり、小平は非常に重要な拠点として位置づけられている。

ブリヂストン イノベーション ギャラリーの入口には、世界最大級のタイヤが出迎える。

 イノベーションパーク内には、順次、施設が新設される。まず、Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーション ギャラリー)は、ブリヂストンの歩みや事業活動、さらに未来に向けた活動を紹介する場となる。また、B-Innovation(ビーイノベーション)は、社内外の交流を促進し、共感から共創を通じてオープンイノベーションを推進する場となる。さらに、B-Mobility(ビーモビリティ)は、テストコースや解析設備を備え、生み出されたアイデアを実車を使って体感、検証する場となる。2020年11月21日にオープンしたギャラリーを皮切りに、他の施設についても、今後順次オープンする予定だ。

 新たに生まれ変わる小平市の開発・生産拠点であるが、その歴史は長く、現在の地に東京工場が設立された1960年にまでさかのぼる。その後、1962年には小平技術センターが開設され、「技術の小平」としての研究開発の歩みを進めていくことになる。現在では、生産拠点の大部分は他へ移管されたが、航空機用タイヤの生産は継続して行われ、約3,000名の従業員が東京工場と小平技術センターで勤務している。

ブリヂストン イノベーション パークの全体像

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